02月25日2009年 |
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豪州での事業収益が減少 − NZメインフレイト社 |
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ニュージーランドの大手運輸・ロジスティック企業のメインフレイト社は、オーストラリアでの事業の収益が、10-12月期で32.9%減少し、昨年全体では23.6%減となった。 金利・税金・償却前利益は740万ドルであった。 メインフレイト社が中間決算の結果が期待はずれであったとする買収したHalford
International Logistics 社は、営業収入が50.2%増えて1億6,230万ドルとなり、配当も支払っている。 (Source:
LLDCN, 19/02/09 "Mixed news for Mainfreight") |
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02月25日2009年 |
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昨年度の豪州の国際航空貨物は3.5%増も、今年度は厳しい状況 |
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昨年度のオーストラリアの国際線の航空貨物量は前年度より3.5%増えて78万993トンとなったが、今年度は市場の大きな変化に航空会社と空港事業者は気を引き締めなければならない。
昨年度(2007年7月-2008年6月)の国際線の輸入貨物は、前年度より6.5%増えて47万4,050トンとなり、輸出貨物は0.8%減って30万6,943トンとなった。 連邦政府インフラ・運輸・地域経済局(Bureau
of Infrastructure, Transport and Regional Economics)が発表したこの統計では、2003年6月から輸入貨物量が、輸出貨物量を上回っているとしている。 昨年度の中で最も貨物量が多かった月は2007年11月で、輸入貨物が過去最高の4万3,985
トンとなり、輸出と合わせて7万1,902トンで過去5年間で最高であった。
輸入と輸出を合わせた路線別の貨物量では、シドニー/オークランド線が全体の7.7%を占めて1位となり、メルボルン/シンガポール線の6.7%、シドニー/香港線の5.9%と続く。 航空会社別のマーケットシェアーは、カンタス航空が23.2%、シンガポール航空が15%、エミレーツ航空が8.7%となっている。
連邦政府のアンソニー・アルバニーズ運輸相は、「航空会社と空港事業者は、今回の良いニュースの後に厳しい時期に入る。 現在の世界的な景気減速が、今後12-18ヶ月間オーストラリアの航空業界に影響することは疑いはない。 今までの成長から、気を引き締めていかなければならない」と話した。 (Source:
LLDCN, 13/02/09 "Australian airfreight's joy before the fall") |
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02月25日2009年 |
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貨物ターミナルに大量のコンテナーが滞留 − ボタニー港 |
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シドニーのボタニー港にある荷役業者のパトリック貨物ターミナルを使っているトラックの3分の1以上が、港の決められた時間内での作業が行なわれておらず、海上コンテナーは貨物ターミナルに2日以上留まっている。 これはボタニー港の港湾荷役業者に対する14日間にわたる調査の初日の結果で、DP
World社の競争相手であるパトリック社は、コンテナーを搬入・搬出しようとするトラック業者との対応に苦慮していることが分かった。 これはニューサウスウェールズ州への、または、からの貨物の流れを抑制するもので、またボタニー港の貨物ターミナル周辺の道路にトラックが長蛇の列を成す原因となっている。
2月16日、パトリック社の貨物ターミナルに入ったトラックのうち35%が、シドニー港湾公社と荷役業者が同意している”60分以内”に作業が終了しなかった。 これは貨物ターミナルの作業の非効率と、全体の18%のトラックが貨物ターミナルに予約時間より早く、または遅く到着し、なかには予約なしで来ることが原因である。 DP World社の貨物ターミナルでは、1台のトラックの平均作業時間が44.9分で、規定の60分を超えたものは17%であった。 しかし、トラックが予約なし、予約時間より早く、また遅く到着したのは25%であった。
船会社の団体であるShipping Australiaのリュウ・ラッセルCEOは、「この調査結果は容認できないが驚いたものではなかった。 ボタニー港の貨物ターミナルは、作業人員、作業の非効率性、トラックの予約システムなどに数多くの問題がある。 トラック業者は、『コンテナーを引き取りに来ても、引き取りたいときのスロット(時間枠)が取れない』と言っている。 船会社の観点からすれば、船が寄港してから出港するまでの迅速な作業が必要であるが、現状ではそうなっていない」と語った。
パトリック社の貨物ターミナルでは、750個のコンテナーが2日以上置かれたままである。 大部分のコンテナーは引き取りに3-4日間かかる。 750個のうち60個は1週間以上引き取りを待っている。 DP
World社でも遅れが生じており、335個のコンテナーが2日間ターミナルに留まっており、143個のコンテナーは4日間経っても引き取られていない。
パトリック社の広報担当は、「トラック業者がコンテナーを引きとりに来ない。 船からコンテナーが降ろされた後は、荷主の責任である」としている。 一方、オーストラリア
トラック協会(Australian Trucking Association)のマイク・モイラン氏は、「荷役業者は効率的にトラックへの作業をすることが出来ない。 規定の時間にトラックの作業が出来ないのは荷役業者の責任である」と避難した。 (Source:
SMH, 19/02/09 "Shipping containers stranded at port") |
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02月25日2009年 |
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中間決算の純利益が28%減となり6%の人員削減−ブランブルズ |
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世界第一位のパレット業者ブランブルズ社は、収益の向上を図るために、今年世界の従業員数を6%削減し、アメリカで計画中の700万枚のパレットの購入を中止する。 この発表は、今年度の中間決算の純利益が28%減少して2億1,280万ドルとなったことを受けて行なわれた。 同社のMike
Ihlein CEOは、「アメリカの急激な経済の悪化で、今年750人の人員削減をせざる終えなくなった。 今後12ヶ月間は大変厳しい状況にあり、今回人員削減の対象になった方々には敬意をもって対処することを、株主、従業員、顧客に約束する。 しかし、今回の人員削減は長期的に見て正しい決断である」と話した。 (Source:
ABC, 16/02/09 "Brambles to cut staff after posting profit drop")
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02月25日2009年 |
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シドニーのデポで化学薬品漏れ騒ぎ − フェデックス |
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化学薬品が漏れた疑いがり、その調査をする間、救急隊はシドニーのフェデックスのデポから従業員50人を避難させた。
2月19日午後7時20分ころ、シドニーのアレキサンドリア地区のフェデックスのデポで、コンテナーから有毒な化学薬品が漏れている疑いがあり、消防隊が呼ばれた。 呼吸装置を備えた防護服を着た危険物処理専門の消防士が化学薬品の漏れを調査し、その間救急隊員は有毒ガスを吸い込んだ疑いがある8人の手当てをした。
ニューサウスウェールズ州の消防隊の広報担当は、「疑いがるコンテナーをとり降ろして調べたが、化学薬品の存在や漏れは見つからなかった」と話した。 救急隊は同11時15分に、従業員が職場に戻っても安全と確認してから帰った。 (Source:
AAP, 20/02/09 "Evacuation over suspected chemical leak")
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02月18日2009年 |
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貨物運賃カルテル容疑で新たに4社を告訴 − 豪消費者委員会 |
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オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)は昨日、新たに航空会社4社を貨物運賃の価格操作の容疑で告訴した。 2003年から2006年にかけての国際航空貨物の燃油サーチャージの共謀について、罰金による解決を求めている航空会社は、エールフランス航空、KLM、マーチンエア、カーゴルックスである。
ACCCは来週月曜日に連邦裁判所に対して、マーチンエアとカーゴルックスに各500万ドル、エールフランス航空とKLMに各300万ドルの罰金を科すように要請する。 シンガポール航空は昨年12月に容疑に対して異議を唱えており、カンタス航空と英国航空は、それぞれ2,000万ドルと500万ドルの罰金を支払っている。 (Source:
LLDCN, 11/02/09 "Four more airlines face cargo price-fixing fines
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02月18日2009年 |
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輸出検疫検査料金が大幅に引き上げ − 豪検疫検査局 |
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連邦政府トニー・バーク農業相が現在の検疫輸出助成金の廃止を承認したことにより、今年7月から食品輸出業者への検疫検査料が値上がりする。
園芸産業、穀物産業、酪農業、食肉産業を含む13の業界からなる陳情グループは、事前の検疫検査を義務付けている輸出先国への商品の検疫検査料が40%値上がりすることに懸念を示すとする書簡をバーク農業相に送付している。 オーストラリア園芸輸出業者協会(Australian
Horticultural Exporters Association)は、事前の検疫検査を義務付けている輸出先国への一部の商品は、もはや利益が出るような状態ではなくなると話す。 (Source:
AFR, 16/02/09 "Exporters hit by quarantine export bill") |
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02月18日2009年 |
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船会社マースク社がアデレード事務所を閉鎖 |
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船会社マースク社は、景気後退の影響でアデレード事務所を閉鎖するが、南オーストラリア州の顧客を見捨てることではないとしている。
同社のオーストラリアの社長であるソレン・ホウマン氏は、「今回の決定は、18ヶ月前から行なっている世界的な事業の合理化の一環である。 これはすべての業界と同じく、現在の事業や財政問題と闘っている一例である。 そして事業を長期的に安定するために再構築している。 しかし、今回のアデレード事務所の閉鎖は南オーストラリア州の顧客をないがしろにする物ではない」と話した。 今後マースク社のメルボルン事務所が南オーストラリア州を管轄することになる。 (Source:
LLDCN, 12/02/09 "Maersk streamling prompts closure of Adelaide office") |
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02月18日2009年 |
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Vオーストラリアが貨物業務をバージン・アトランティック・カーゴに委託 |
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バージン・ブルー航空の長距離路線子会社のVオーストラリア航空は、貨物業務をバージン・アトランティック・カーゴ(Virgin
Atlantic Cargo.)に委託した。
Vオーストラリア航空は、2月27日から週3便でシドニーからロサンゼルス間の運航を開始し、3月29日にはデイリー運航に増便する。 フライトVA1便はシドニーを21.30に出発して、ロサンゼルスには同日の16.30に到着する。 またVA2便はロサンゼルスを23.00に出発し、シドニーには翌日の09.15に到着する。 4月にはブリスベン/ロサンゼルス線も開設する。 18年前からバージン・アトランティック航空が運航しているロサンゼルスから、バージン・アトランティック・カーゴがVオーストラリア航空のシドニーへの貨物サービスを行なう。
Vオーストラリア航空のゼネラル・マネージャーのスコット・スイフト氏は、「我々のグループのバージン・ブルー航空(Virgin
Blue)、パシフィック・ブルー航空(Pacific Blu)、ポリネシアン・ブルー航空(Polynesian
Blu)のネットワークを使い、アメリカ路線の貨物獲得は相当なマーケットシェアーを獲得できる可能性がある」と話した。
バージン・アトランティック・カーゴのシドニー事務所は2004年12月に開設され、バージン・アトランティック航空の香港経由のシドニー/ロンドン線(デイリー運航)の貨物業務を行なっている。 (Source:
Aircargo Asia-Pacific, 12/02/09 "V Australia appoints Virgin Atlantic
Cargo") |
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02月18日2009年 |
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今年度上半期のコンテナー取扱量が過去最高 − ボタニー港 |
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最近の貿易統計で、シドニーのボタニー港の今年度上半期の輸出コンテナー取扱量が、前年同期比で18.2%増加したことが分かった。 シドニー港湾公団が発表した統計では、輸出と輸入を合わせたすべてのコンテナーの取扱量は過去最高の98万6,000個(teu)で、前年同期比で8.7%増となった。 輸出コンテナーについては、中国、韓国、マレーシア、シンガポール、ニュージーランド、ベトナム向けが20%以上増加した。
ニューサウスウェールズ州政府のジョー・トリポディ港湾相は、下半期は世界的な経済減速でオーストラリアの貿易への影響もあるが、そんなに悪くならないのではないかとしている。 (Source:
LLDCN, 12/02/09 "Port Botany trade boost but second half the real
test") |
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02月11日2009年 |
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森林火災で道路と鉄道に大きな被害 − ビクトリア州 |
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2月9日時点で少なくとも108人の死者を出した週末のブッシュファイアー(森林火災)で、ビクトリア州の主要道路と鉄道に大きな影響が出た。
AlexandraとHealesville間のMaroondah Highway、AlexandraとEildon間のGoulburn
Valley Highway、そしてHyland Highwayは依然閉鎖されている。 Bendigoに向かうHume
FreewayとCalder Highwayの通行は再開されたが、CamperdownとColac間のPrinces
Hwyは消火作業のために走行が時速40キロに制限されている。 Geelongと Warrnambool間の鉄道は、軌道が火災の被害に遭い運行がキャンセルされている。 またCamperdownとCola間の鉄道の枕木が4キロに渡って焼けている。
鉄道運営会社V/Lineのダニエル・マロニー広報担当は、「焼けた枕木を代えるには数日掛かる。 日曜日の時点で枕木はまだくすぶっており作業は難しいが、現在大量の新しい枕木を手配しており、突然なうえに大きな作業となる。 出来るだけ早く作業を終えたい。 現在、MelbourneとBairnsdale間の鉄道は運行しているが、SeymourとWarrnambool間はあらためて通知があるまで不通となっている」と話した。 (Source:
LLDCN, 09/02/09 "Horror fires cut Victorian transport links")
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02月11日2009年 |
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オーストラリアの輸入通関にかかる時間は問題ない−豪税関 |
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オーストラリア税関・国境警備局は、輸入貨物を通関するのに平均、海上貨物で1.3日、航空貨物で0.3日であることを明らかにした。
税関局トップのマイケル・カーモディ氏は、「世界税関機構(World Customs
Organization)が行なった調査で、アジア・太平洋地域の国々と比べてオーストラリアが優れた結果となった。 輸入通関にかかる時間の調査で、オーストラリアは輸入貨物に関して大きな障害がないことが判明した。 企業間のコミュニケーションの効率化や内陸輸送の手配などが、輸入貨物の配達時間に大きな影響を与えることになる。 今回の調査では、貿易の一層の効率化にも触れており、オーストラリア税関としては業界や関係省庁とともに効率化を図って行きたい」と話した。 (Source:
LLDCN, 10/02/09 "“We're no significant impediment to imports”, Customs")
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02月11日2009年 |
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急激な株価の下落についてアシアノに質問状 − 豪証券取引所 |
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港湾・鉄道インフラ企業グループのアシアノ(Asciano)は、グループの評価額が大幅に変わる株価の下落については予想が出来なかったと話した。
オーストラリア証券取引所(ASX)は、同グループの株価が5日間に23%下がって$0.83になったことで、アシアノにこの理由についての問い合わせの書簡を金曜日に送った。 今朝の取引では株価は$0.91となっている。
アシアノ側は、最近の株価の急落を説明できるような理由はないが、引き続き企業体力をつけるために、パシフィック・ナショナルの石炭事業やタスマニア州の貨物鉄道事業などの見直しを行い、一部の資産を売却するとしている。 (Source:
LLDCN, 10/02/09 "ASX please explain yields no insights on Asciano
price drop") |
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02月11日2009年 |
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Vオーストラリア航空が豪州/米国間の貨物市場に参入 |
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連邦政府のアンソニー・アルバニーズ運輸相は、昨日ロサンゼルスからシドニーに到着したバージンブルー航空の子会社Vオーストラリア航空にとって1号機となる777-300ERを歓迎した。 これにより、最近規制緩和されたオーストラリア/アメリカ路線に参入する。 初便は2月27日で、シドニーとメルボルンからアメリカ西海岸へデイリーで運航する。
連邦政府は昨年にアメリカとオープン・スカイ協定を締結し、新規航空会社の参入が可能となった。 Vオーストラリア航空はこの恩恵を最初に受ける航空会社となる。 同社は貨物の搭載量については、まだ正式なコメントを出していない。 (Source:
LLDCN, 10/02/09 "Virgin enters Australia-US freight air space")
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02月11日2009年 |
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タイツの中に生きた2羽のハトを隠し密輸 ー 豪税関 |
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オーストラリア税関は、メルボルン在住の男(23才)が2羽の生きたハトを足に貼り付けてドバイから密輸しようとしたところを発見した。 税関職員が2月1日にメルボルン空港に到着したこの男の手荷物を検査した際に、この男が着用しているタイツのなかに、両足の足首からビザの辺りに各1羽の生きたハトを隠し持っているのを見つけた。 またこの男の手荷物からは、申告されていない2個の鳥の卵、植物の種、なすびが発見された。
この男は豪検疫検査局によって罪に問われることになる。 野生生物の密輸は、最高10年間の懲役、または11万ドルの罰金となり、両方科せられることもある。 (Source:
ABC, 03/02/09 "Man charged over pigeon pants") |
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02月11日2009年 |
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貨物部門の中間決算の利益が4,100万ドルに − カンタス航空 |
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昨日発表されたカンタス航空の中間決算で、同社の貨物部門の税引き利益が前年より500万ドル少なくなったことが分かった。
カンタス・カーゴとエクスプレス・フレーター・オーストラリアからなるQantas
Freight Enterprises (QFE)と、出資しているStar Track Express HoldingsとAustralian
Air Expressからの今年度の中間決算の利益は4,100万ドルであった。 同社は、「厳しい競争にもかかわらずQFEは収入を伸ばしている。 国際線の競争激化にも、イールドの改善で相殺しているが、出資企業からの利益が低下した」と話した。 (Source:
LLDCN, 03/02/09 "Qantas Freight records slight fall in the interim")
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02月04日2009年 |
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80両の鉄道貨車が脱線、大量の鉄鉱石が散乱−西オーストラリア州 |
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大手鉱業・資源企業リオ・ティント(Rio Tinto)の鉄鉱石を満載した鉄道貨車が、西オーストラリア州Pilbara地区で昨夜脱線し、何千トンもの鉄鉱石が散乱した。 この80両の貨車はHammersley線にてダムピアー港(Dampier
Port)に向かう途中で、Tom Price北部80キロの地点で脱線した。 負傷者は出ておらず、鉄道安全調査官が現地に到着している。 この脱線による損害は1,000万ドルになる見込みで、鉄道軌道が平常に戻るには5日間かかる模様である。 (Source:
ABC, 30/01/09 "80 carriages derailed in $10m WA train accident")
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02月04日2009年 |
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豪州がモントリオール条約を批准、航空運送人の責任限度が変更 |
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オーストラリアでモントリオール条約(Montreal Convention)が明日から発効される。 航空運送人の貨物と旅客の手荷物の破壊・滅失・毀損の損害、
旅客の死亡又は身体の傷害の責任限度が、1929年発効のワルソー条約(Warsaw
Convention)からモントリオール条約に改定になった。
法律事務所Hunt & Huntは、「荷主が航空輸送人に貨物を引き渡す際に特別な申告がなければ、航空輸送人の貨物の破壊・滅失・毀損・延滞の損害の責任限度額は1キロ当たり17SDR(約39豪ドル)となる。 しかし、航空輸送人にとって、貨物の破壊・滅失・毀損・延滞の責任は絶体的なものでなく、損害賠償請求の内容によっては争うことが出来る。 また、荷主にとっては、この責任限度は、航空輸送人による故意や重大な過失が原因で発生した損害に対しては適用されないことを覚えておくべきである」と話した。 (Source:
LLDCN, 23/01/09 "Montreal Convention to impact airfreight from tomorrow")
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02月04日2009年 |
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熱波でメルボルンとアデレードの一部港湾業務が停止 |
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今週の異常な暑さにより、直射日光を浴びる従業員の作業が出来なくなり、メルボルン港とアデレード港に着岸しているコンテナー船の作業が中止となった。 港湾荷役業者パトリック社と従業員との取り決めでは、エアコンが効かない屋外での作業において、気温が38度以上になると作業を中止できるとしている。
もうひとつの大手港湾荷役業者DPワールド社も、メルボルンとアデレードで同様の協約がある。 DPワールド(オーストラリア)社のジャック・ウィリアムズ社長は、「屋外で作業する従業員が作業を再開するには、気温がある程度のレベルまで下がるのを待つ必要がある。 貨物ターミナルのゲートは'開いているが、メルボルンでもアデレードでも埠頭で働く従業員は作業を中止している。 夕方と夜間の作業は問題ない」と話した。
貨物ターミナルでのコンテナーの受付けや引き渡し業務は通常通りで、ストラドルやクレーンの作業も問題ない(操縦席にはエアコンがある)。 実際に影響を受けるのは、現場監督やコンテナーにワイヤーを装着したり、コンテナーから留め具を外し取する人たちである。 これによって結果的にはクレーンの作業が出来なくなる。
1月28日には午前10時45分から午後9時30分まで、29日には午前10時45分から午後7時30分まで作業が中止となった。 ストラドルの操縦者は、ひきつづきトラックにコンテナーを搭載したり、トラックからコンテナーを取り降ろす作業を行なっている。 パトリック社の広報担当は、気温が38度以下になる夜間に勤務する従業員の数を増やし、コンテナー船への影響を軽減するとしている。 (Source:
LLDCN, 30/01/09 "Heatwave stops Melbourne and Adelaide docks")
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02月04日2009年 |
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大手ワインメーカーの貨物を巡ってメルボルン港とシドニー港が争奪戦 |
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ニューサウスウェールズ州Riverina地域のGriffithにある大手ワインメーカーのCasella
Wines社が、ニューサウスウェールズ州政府とメルボルン港湾公団との激しい戦いの的ととなっている。
Casella Wines社は、[yellowtail] などのブランドのワインをコンテナーで輸出しており、オーストラリアで最も成功してる輸出業者である。 同社は、世界最速の1時間に3万6,000本のワインを瓶詰め出来る生産ラインを誇り、オーストラリア産ワイン全輸出量の15%を輸出している。
Griffithはシドニーとメルボルンとのほぼ中間に位置し、このような大量の輸出貨物量があることから、船会社、鉄道会社、港湾などの輸送関連企業から大いに注目されている。 現在、毎週150個のコンテナー(TEU)が、ほとんどメルボルン港のパトリック社のコンテナー・ターミナルから輸出されている。 そこで、ニューサウスウェールズ州政府運輸省とシドニー港湾公社が、Griffithにインターモダル施設を建設し、鉄道でシドニーのボタニー港へ輸出ワインを輸送するという計画の検討を始めた。 これに対抗して、メルボルン港湾公団は、ニューサウスウェールズ州南部での取引を促進するために、Griffithに事務所を開設したと発表した。
メルボルン港湾公団のスティーブン・ブラッドフォードCEOは、「ニューサウスウェールズ州南部の農業地域は成長しているマーケットであり、Griffithに事務所を開設することは重要であると考えている。 我々のスタッフが、顧客である輸出業者や荷主たちのニーズを聞いたり、関係を強化することは、お互いに利益となる」語った。 (Source:
T&L News, 20/01/09 "Sydney, Melbourne ports battle for wine supremacy") |
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02月04日2009年 |
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港湾荷役業者パトリックの従業員がストライキ − ボタニー港 |
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シドニーのボタニー港にある港湾荷役業者パトリック社の従業員が、1月29日午前6時から認可されていないストライキに入ったために、同社の貨物ターミナルが混乱した。
パトリック社が配布した業界メモによると、「従業員たちが、クイーンズランド州で車両やバルク貨物を扱うPatrick
Auto Bulk and General Divisionで労働争議があることを理由に、急遽ストライキをすることを決定した」としている。 これはシドニーの従業員が、パトリック社がクイーンズランド州の従業員を解雇したこを問題視したと考えれる。
パトリック社側は、「今回のボタニー港でのストライキは違法である。 現在、船会社と運輸業者とともに、コンテナー船への積み込み、取り降ろし、コンテナー・ターミナルでの運輸業者への作業の影響について話をしている」と語った。 ストライキは午後2時に解除される予定である。
船会社の団体であるShipping Australia Limitedのリュウ・ラセッルCEOはこのストライキを非難し、「現在3隻の船が接岸しており、今日の午後2時にはもう2隻接岸する予定であるが、ストライキが終わるのを待つしかない。 しかし、ストライキが終わっても、作業をしなければならないコンテナーの量を考えると、コンテナー・ターミナルは通常より混乱することになる」と話した。
今回のストライキは、先週パトリックのコンテナー・ターミナルの混雑で、周辺道路に多くのトラックが長時間待機することになり、問題となったことの後で起こった。 (Source:
LLDCN, 29/01/09 "Patrick Botany faces more delays as workers strike")
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